立ち食いそばを食べた(「立ち食いそば」は頑張れば3分で食事が終わるので時間がない時は素敵!)
わかめそばを食べながら、セル生産の事を考えていた。
立ち食いそば屋は小さな店舗が多いので、1店舗で従業員が1人か2人で全ての仕事をやって、利益を生み出している。
仮に従業員が2人で常にまわしているそば屋があるとして、このお店のお客さんが5倍になったとしたら、従業員数は何人増やす事で対応できるのだろうか・・・
業務内容を細分化して、オーダー担当、麺ゆで担当、盛り付け担当、食器洗い担当、清掃担当、仕入れ担当みたいな形で組織を作ると5倍以下の人数で対応ができ、かつ専門知識が集約しサービスクォリティが向上する気がする。
これが、製造業における、ライン生産の考え方である。もの作り(生産方式)の歴史もライン生産から始まっている。しかし、もの作りの社会では、ライン生産では解決できない課題が多く、結局、一見非効率と思われるセル生産方式を取る企業がいわゆる勝ち組になり、セル生産がライン生産より優れているという事になった。(キャノン、ソニー、ゼロックス・・・)
ライン生産の抱える主な課題をそば屋で考えると
1.受注量の波によって発生するボトルネックによる非効率化
そば屋で担当者を明確に分けると、お客さんの来るタイミングにバラつきが発生したときに、お客さんがオーダーの所に列を作り、食器洗い担当は暇とかが発生します。暇な人は当然手伝えよ!ですが、麺を暫く茹でていない担当者が茹でると、味も効率も・・・
2.特定工程での停止が全体の停止へ
どこかの担当者が風邪を引いたとか、お腹が痛くなったとかが発生すると、全体的に大きな遅延が発生し、結果として全体的にそば屋機能に問題がでる。(まぁそば屋ならおそらく営業出来ますが・・・)
3.情報伝達コスト
オーダーを受ける人と盛り付ける人が異なるため、葱を入れないでくれとか個別注文を伝達するコストが発生する。工程にも壁が出来始め全体最適の考えを持った改善が困難になる。
4.受注量の増減への対応
将来お客さんが増えても減っても、組織の最適化が大変になる。つまり、20%減、20%増のたびに人員増減が工程で取り合いになり、困難、セルなら1個増やす、減らす事で対応可能、1個をテスト的にカレー屋さんに変更も容易
5.責任・評価お客さんからの評判の責任が不明確になる
誰の頑張りで利益が出ているのか見えない。 セル生産的な発想で考えると、2人の多能工を5倍用意して提供の場所も5倍にすれば、単純計算で売上も5倍、利益も5倍になるだろう。しかも、どの担当者が効率的に仕事を出来ているかもすぐにわかる。他で発見した良い点を取り入れて全体の行動を改善する事も容易である。
作業時間の最大限の効率化は、全員が暇な時間を作らない(仕事に必要な時間は一定)、不要な伝達時間を減らす。
オロの仕事、業務システム構築・ウェブ制作・・・きっと、どこかに同じような考えがあると思う。多能工の職人がセル生産的に対応する仕組みが良いのか、それとも分業化を進めてライン生産的に対応するべきなのか?
生産管理という学問の中では、セル生産が勝ちになっている、勝ち組になるにはセル生産に近い対応ラインを意識する必要がある。組織全体という枠で考えると、実は生産管理のみならず、営業からユーザー対応を含めた全サプライチェーンでのセル化も効率化に繋がる可能性すらある。(そこを跨いだ他工能職人が世の中に不在だが・・・)
機械装置とかが多いと、人だけが多能工になっても意味がないので、セル生産が圧勝だが、機械装置とかに依存しないのであれば、セル生産か、最低でもライン生産+多能工化による最適化が勝ち組になるためには必要である。
組織力は、セル生産を行った時のセルによる品質のバラつきをなくすこと、多能工を育成する事ができる仕組みを持つこと。課題は、高品質に多工程に対応できる多能工職人を教育する事、ココにオロの一つの解があるのかもしれない。
働く側の立場で考えると、自分の担当以外の仕事力を身に付け、積極的に手を上げること、これが組織に求められる人材になる。ただ、バランスも重要、色々大変だな。
マクドナルドはライン生産方式だが多能工になると名前のバッチにシールが増える(笑)
少し難しい事を考えながら・・・ご馳走様でした。